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生活 アーカイブ

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朝晩の洗面

朝、目覚めると顔を洗い、歯をみがき、髪を整える。

誰もがふだんは取り立てて考えることもない習慣ですが、さっぱりすると同時に、「さあ、今日も1日が始まるのだ」という気持ちになるはずです。

また夜には、入浴をして、歯をみがいて、1日の疲れと汚れを落して、さっぱりとして眠りにつきます。

それが1日のけじめにもなるのです。

これは病人やお年寄りでも、まったく同じことです。

寝たきり、あるいは閉じこもりきりの人にこそ、朝晩の洗顔、身だしなみの手助けをして、清潔でいられるようにしてあげましょう。

寝たきりの人でも上体や手を動かせるなら、できるだけ上体を起こして、自分で顔を洗ったり、歯ブラシやコップを持ったり、歯をみがき口をすすぐことを自分でするようにしましょう。

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歯をみがく

口の中が不潔だと、息がくさくなったり口内炎の原因になったりしますので、いつもさっぱりさせてあげたいですね。

上体を起こせる人は起こして、ゆっくりでも自分で歯ブラシを持ってみがくようにします。

寝たきりの人は、頭の下にビニール風呂敷を敷いて、その上にバスタオルを広げ、体を横向きにして背中を二つ折りにした座ぶとんなどで支えます。

横向きになれないときは、顔だけを横に向けて後頭部を枕で支えます。

それから自分でみがける人は歯をみがきます。

自分でみがけない人には、歯ブラシでみがいてあげるか、またはわりばしやようじの先に、綿をしっかり巻いて、それで口の中、歯のすきまなどを、ぬるま湯をつけながらていねいに洗ってあげます。

このときも、「前歯をみがきますよ。今度は奥歯だから、大きく口を開けて」などと声をかけることを忘れてはなりません。

口をすすぐときは、折れ曲がるストローで水を口にふくませ、水を吐き出す容器に吐き出させます。

果物や菓子の入っていたプラスチックの入れ物などを利用するとよいでしょう。

このとき、水を舌で押し出すように吐くことを相手にアドバイスしてあげてください。

楽に水を吐き出せます。

マヒのあるときは、マヒした体の側のほおと歯の間に食べ物のかすがたまりやすいので注意してあげましょう。

すんだら、顔の下にあてていたタオルで口もとをふきます。

入れ歯をしているなら、外してからみがいてあげましょう。

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洗顔と髪の手入れ

熱い湯でしぼったタオルで、最初に顔全体をおおい、そのまま首すじまでふいてあげます。

自分でできる人には、タオルを渡して、「首のほうまでよくふきましょうね」などと声をかけましょう。

さらに男性にはひげそりが必要ですし、女性の場合は乳液やクリームなどを用意します。


毎朝、髪をブラッシングし、長い髪はしばるなどしてまとめてあげましょう。

寝たきりのお年寄りの場合、女性でも短くカットしていることが多いようですが、やはりブラッシングしてあげます。

世間話でもその日の天気のことでも、ゆっくり話しながらブラッシングしてあげると、頭皮の血行もよくなり、気分もすっきりするはずです。

ティッシュペーパーや抜け毛など枕元に出るゴミの始末には、新聞紙やちらしを折って作る使い捨てのゴミ袋が便利です。

上体を起こせる人や両手が自由になる人には、ぜひ折り方を教えて、自分で折るように励ましてください。

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目やにと耳あか

お年寄りは目やにが出やすいので、気がついたときは放っておかず、きれいなカット綿や脱脂綿をお湯でしぼり、目頭から目尻のほうに向かって軽く押しつけるようにふいてきれいにします。

目やにがとれると見やすくなり、気分もすっきりします。

このとき、同じ綿を使った2度ふきはしないようにします。

感染の原因になるからです。

介護する人も、目やにをとる前後に手指を清潔にしてください。


耳あかがかたくなり、こびりついているときは、綿棒につけたベビーオイルやオリーブオイルを1滴耳あかに落とし、しばらくそのままにしておくと、柔らかくなるので、とりやすくなります。

とるときは、無理に引っかいたりしないようにしてください。

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入浴を安全に

入浴は、家にこもりがちな病人にとって、何よりの楽しみのようです。

ボケて家族の顔もよくわからなくなっているお年寄りが、お風呂に入れてもらっている間中、「こんなことをしてもらって、ありがたい、ありがたい」とつぶやいているのを耳にしたことがあります。

思わず感謝したくなるほど、気持ちのいいものなのでしょう。

お風呂で手足を伸ばし、温まると、日頃は痛くて動かせない手足も動かしやすくなります。

血液の循環もよくなって、心身ともにリラックスでき、回復意欲も出てくるものです。

また、介護する人は、入浴の機会に、ふだん見落としている病人の体の変化に気がつくこともあります。

お年寄りや病人が、安心して入浴でき、介護する人にも楽なように、できれば風呂場の改造をおすすめします。

大がかりな改造が無理でも、手すりをつけたり、湯船の縁につける手すり、湯船の中にセットする腰かけなど、介護の用具を使うだけでも、入浴が楽に安全にできるようになります。

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すのこを使おう

風呂場の床は、ほぼ例外なくタイルですが、このタイルほどすべりやすいものはありません。

健康な若い人でもすべって、打撲や骨折することがよくあるくらいで、危険なものの一つです。

また、タイルは冷たくて、とくにひやっとする感触をきらうお年寄りや病人には気の毒です。

そこでどこの家でも、ポリウレタンのマットを敷くのでしょうが、これがまたすべりやすくて大変危険です。

マットに代えて、木のすのこを洗い場の床全面に敷き詰めてください。

木のすのこはすべらないし、肌への感触がやさしいし、水はけもよく、さらに厚みがあるので、湯船までの高さが低くなります。

すのこの下にすべり止めがついているものなら、もっと安心です。

ただし、木のすのこは使用後は乾かさないと長持ちしないことを知っておきましょう。

湯船の中には、ゴム製のすべり止めを敷きます。

足ふきのマットも、すべらないもの、すべり止めをつけたものに代えましょう。

洗い場で使うイスは、すべり止めのついた、安定感のある介護用のものが市販されています。

それを使ってもいいし、背もたれがある木の小イスもいいでしょう。

わざわざ市販品を求めなくても、酒屋さんで使うビールのケースを利用して手軽に作れる洗い場用のイスもおすすめです。

ひっくり返して、底に当たる部分にマットを貼って使うのです。

安定感があり、お年寄りも安心して座れます。

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入浴への心づかい

食事の前後1時間の入浴は避けます。

自分で入浴できない人の場合は、なにも夜と決める必要はないので、ゆったりできて明るい昼間のほうがおすすめです。

入浴の前には、まずトイレをすませるように声をかけましょう。

前もって脱衣所、浴室全体を暖めておき、居室との温度差がないようにしておきます。

風呂上りに着るものを用意しておくか、自分でできる人には忘れないで用意するよう言葉をかけましょう。

けがなど、濡れてはいけない部分はビニールで覆い、水が入らないようにテープなどで止めます。

介護する人は、濡れてもいい支度をして、ボディメカニクスを上手に使って相手の体を支えて浴室に入ります。

このときも、「手すりにつかまって、ゆっくりね」などと笑顔で声をかけてあげます。

心臓に遠い方から、ぬるめのシャワー、またはお湯をかけて、ざっと体を洗い、その後で湯船に誘います。

自分で洗える人には積極的に洗うように仕向けます。

お湯の中では、浮力がありますから、体重がほぼ9分の1になります。

関節や筋肉の動きが楽にできるので、回復の意欲にもつながります。

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お風呂の温度

38度から39度のぬるめの温度が適当です。

このくらいの湯温ですと、入浴直後の血圧の変動はなく、むしろ次第に血圧は下降していきます。

しかし、日本人の好きな温度は43度くらいと高めです。

ですから、どうしても熱くしがちですが、43度の高温浴では、入浴直後に血圧が40から50ミリも上るので、日頃から、血圧の高い人には危険です。

また血圧の高い人や心臓病などの持病がある人は、胸から下だけ湯につかるほうが安全です。

ふだんから、ぬるめ(39から40度ぐらい)のお風呂にゆっくりつかる習慣をつけましょう。

ぬるめの湯にゆっくりつかる微温浴は、副交感神経が優位になり鎮静作用をもたらします。

健康な人でも、疲れたときには微温浴が大変効果的なことを知っておいてください。

熱い湯が好みの人には、初めはぬるい湯でがまんしてもらい、しばらくつかってから温度を上げるようにします。

入浴時間は全体で10分が限度です。

それ以上長くなると疲れてしまい、体によくないのです。

風呂から上がったら、体をよくふきます。

背中などは水滴が残りやすいので、自分でできる人でもふいてあげるとよいでしょう。

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入浴サービスを利用する

お風呂上りの赤ちゃんには、水分をたっぷり与えるものですが、病人やお年寄りも同様です。

お茶、水などをすすめてください。


介護の手がなかったり、家の設備に問題があるために自宅での入浴が難しい場合、また自宅に風呂がない場合は、自治体の老人福祉課や民生委員に相談してください。

入浴車を派遣してくれたり、福祉施設のお風呂へ入れてくれたりするサービスがあり、よく利用されています。

こうしたサービスは積極的に受けましょう。

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清拭の方法

入浴してはいけない人や入浴ができないときは、全身をふいてあげます。

全身をふいて清潔にすることは、感染や床ずれを予防し、全身の血液のめぐりをよくするばかりか、手足や全身を動かすチャンスにもなり、筋肉や関節が固くなるのを防ぐ効果もあります。

介護する人には病人の体全体を観察する機会になります。


まず、病人の部屋を暖め、できれば24度から26度にしておきます。

体をふく前に排泄を済ませます。

また、食前食後すぐは避けましょう。

用意するものは以下のものです。

・やかん2個(お湯入り、水入り)。またはお湯入りのポット
・石けん
・綿棒
・つめ切り
・入浴剤(石けんを使わない場合)
・ローションなど
・ビニールの大風呂敷2枚
・タオルケット1枚
・バスタオル2枚
・洗面器2個(石けん用とすすぎ用)
・汚水用バケツ
・おしぼり2枚(石けん用、陰部用)
・浴用タオル2枚
・着替え

必要なものはすべてそろえておき、途中でタオルがない、石けんがないとあたふたしないことです。

夏冬を問わず、50度前後の熱い湯でタオルを絞ります。

少々熱いかなと感じますが、体をふくときにはちょうどいい肌ざわりの温度になって、気持ちがいいものです。

そのために80度くらいの熱いお湯と水のやかんを2つ用意しておき、湯温を調節しながら使います。

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